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【第9回】覚めながら見る夢

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朝が明るい日々はあとどれだけ続くのだろうか。ほのかに射し込む太陽光で起きられる日々は。

冬の朝がつらいのは、寒いからではなく、光が届かないからだ。本当に朝が来たのかもわからない不安の中で、私はむりやり自分のからだを起こすことになる。

まだ夢の中にいるような、淡い現実感。決していい夢ではなかったから早く目覚めたかった。続きを見たいという気持ちと戦って、居間のライトをつける。LED電球は明るすぎて余計に夜を感じさせた。

私の見る夢は、いつも何者かによって色を奪われている。生まれたときからずっとだ。

肌の色も失って、白と黒の濃淡で構成された世界で、懸命に『私』は『私』を演じていた。白黒の世界は夢の中の世界だと感じながら。夢の中の私は、夢を見ている自覚がある。それでも夢の中の出来事で悲しくて泣いたりもするし、怖くて飛び起きたりもする。

今日の夢はとても悔しい夢だった。 

私の役どころは小劇団に属する役者。欲しかった役の座を射止めたのは劇団をやめようとしているKだった。彼女はライバルでもあったが、それ以上に良き友人だった。

喉から手が出るほど欲しいものを手に入れられない夢。その横で私のよく知る友人が、いとも簡単にそれを手にいれてしまう夢。彼女はそれを「要らない。もう役者を辞めるのに、どうして」と言う。おめでとうと言いながらどうして選ばれたかった私が選ばれず、選ばれたくなかった彼女が選ばれてしまうのだろうと、ふるえるほどに拳を握った。夢だと自覚していても悔しいものは悔しかった。夢であることが私を慰めてくれはしなかった。

白黒の夢を見るのは男性に、色のついた夢を見るのは女性に多いという。さらに、夢を見ていることを自覚できる者は少ないとも聞いた。夢を自覚できるのであれば、うまくやればストーリーをコントロールする「明晰夢」を見られるらしいが、どうにも私には無理だ。勝手に進んでいく脚本を演じるように夢を見る。理不尽な展開にも太刀打ちができない。『私』は『私』であって現実の私ではない。

 

朝と夜のあわいで、まどろんでいる。

悔しさを握りしめた拳のリアルさが、まだ消えてくれない。

もし、見たい夢を見られるようになったらどうしよう。私は一生夢の世界から戻ってこられないかもしれない。

太陽光は私をたたき起こさない。

悔しくてたまらない夢から覚めるときさえ、強い意志が必要だった。まして、思い通りのストーリーを演じられるのであれば、夢から覚める理由が見つからない。

一旦電球の光を落として、暗い朝を味わう。

たいして寒くもないけれど、季節は確実に冬へと傾いていく。

 

架空の悔しさが拳から滑り落ちる頃には、カーテンの隙間からかすかな光が射しているだろう。

拳は、ちゃんと肌色だ。

 

 

***

おはようございます。あやなです。

今日は10月ラストの日!  げ、月末かぁ……。

月曜日から月末って何か嫌な感じです。はじまりなのか終わりなのかわからなくて。月末の仕事をやっていると不思議と金曜日の気分になってくるんですよね。

さてさて、実は今日1時間寝坊して朝6時半に起きました!  焦りました!  間に合ってよかった!

ふぁ~、月曜日ってなんでこんなに眠いんでしょうね!

今週も学校にお仕事に張り切っていきましょう。

それでは皆さん、行ってらっしゃいませ(*´-`)

 

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本日の起床時刻

6:30

朝ごはん

食べてる時間がなかった(;_;)

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