今日放送のNHK全国のど自慢大会が最高に泣ける番組だった件
おはようございます。あやなです。
熊本に住む祖父母の家からの帰り道です。〆切があったのでPCを持参しまして、移動中の車内や祖父母の家でもビールを片手にカタカタやっておりましたところ、祖母が「あやちゃん、小説家になるんやってね~」と言ってきました。
私は正直、びっくりしました。おそらく母からのリークだと思うのですが、母にしても祖母にしても、これまで私が小説を書くことに関してあまりいい顔をしてこなかったからです。
「うん」
戸惑いつつ、はっきりと答えました。
「そうね。仕事はどうするとね?」
「仕事も今まで以上に頑張るよ。でも、小説も頑張る。こんな講座とかとってさ、課題もやって、お金も払ってんだからさ、もう長者番付に乗るくらいにならないと割に合わないでしょ?」
私のこういう偉くもないのに偉ぶった言い方を、自信があるわけでもないのに自信たっぷりな物言いを、祖母はとても喜ぶのです。生意気なクソガキほど可愛いということもあるのかもしれない。E判定しか出なかった大学に絶対に受かると豪語したときも、こんな風に笑っていたな、と思い出しました。
私は調子づいてなおも続けました。
「印税入ったら豪邸建てようよ。超絶メカニックなバリアフリーの家にしてさ、家の前に私鉄通そう」
「そがん、大きか家はよかごた。掃除の大変かろ?」
祖母はそう笑って、
「家はよかけど、一回でいいけん、九州場所は見に行きたかねぇ」
祖母にも祖父にもいつまでも元気でいてほしいです。でも、祖母は82才。祖父は4つ上なので86才。いつまでも元気だと信じていたいけど何があるかわからない年にもなってきたと思います。
来年は何がなんでも九州場所に連れていくからね、と言うと祖母はにっこりしました。
「仕事も小説もいいけど、あまり根詰めたらいかんよ。からだに気をつけんばね」
10年ぶりくらいにNHKののど自慢を見ました。今回は秋田県大仙市が会場になっていました。歌のうまさは勿論のこと、出場者がまぁ多彩なこと!
一番心に残ったのは、闘病を支えてくれた奥さんに向けて「あんたのバラード」を歌った男性でした。
カメラを向けられた奥さんは笑いながら涙を流していて、その涙の美しさにこっちまでつられて泣いてしまいました。旦那さんはずっと笑っていました。病気だったと感じさせないくらいに、元気でした。この明るいひとが倒れたとき、奥さんは旦那さんの分まで明るくいなければならなかったのだろうと思いました。これは私の妄想でしかないけれど。
その他にも14回目の挑戦でようやく本選に出られた双子のおじいさん、お父さんの後を追ってのど自慢に出場した中学生の野球少年、と、「のど自慢ってこんなに面白い番組だったっけ!?」と泣きながら焦りました。
のど自慢大会に自分が出るとして、誰のために何を歌うかな。
母のためかもしれないし、父のためかもしれないし、祖父か祖母のためかもしれない。
あるいは、友人とか、恋人とか。
こうして改めて考えてみると、支えてくれるひとの多さに驚きます。今まで蔑ろにしてきたのかもしれないと、反省もします。
歌はそんなに得意じゃないけど、人生で一度でいいからのど自慢に出てみたい。
出られなくても、何でもいいから一つの成果を見せたい。ありがとうと口で伝えるだけでもいいのかもしれないけれど、生意気なクソガキだけでは終わらないように。
そんなことを考えながら、祖父母の家を出ました。
予告しておきます!
明日、明後日はチートします!
〆切前です!
がんばります!!!
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本日の起床時刻
9:30
朝ごはん
明太子ごはん+おでん
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