モーニン!

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人間磁石は街を歩く

おはようございます。あやなです。

犬も歩けば棒に当たるなんて言いますが、街を歩くと必ずと言っていいほど話しかけられます。イヤホンをしていても自転車で走っていても話しかけられたり呼び止められたりするので、そういう体質なのだと思います。道案内や世間話は日常茶飯事で、全く美人でもないのにナンパにもよく遭います。(ちなみに、霊的な現象にもなんか縁があるので、怖い実体験のバリエーションもそこそこあります。ただ、怖いからって誰も聞いてくれないんですけどね!)

いいじゃないか! それだけ人にご縁があるということは、有り難いことじゃないか! うん、私もそう思うのです。何が原因がわからないけれど、ご好意を持って話しかけていただけることはとても有り難いことなのです。

私自身、人と話すのが好きで、それだけたくさんの方とお話しできるのは嬉しいことですし、勉強になることもたくさんあります。就活中の大阪のうどん屋で偶然相席になった看護師のお姉さんの話など、いつかネタにしたいくらい最高に面白かったです。つい最近も見知らぬおじさんたちに助け起こされる体験をして、人の優しさを噛み締めたところでした。

なにも持たない私にとっては、人との出会いこそ財産。

けれど、まぁ、たまに辟易としてしまうことがありまして、それがちょっとだけ悩みです。

私の悩みは、ちょっと怖い人にも遭遇してしまうことなのです。

昨日、街で友人と待ち合わせをしていると、道端で怒鳴り散らしてる男性がいました。周りの人たちも皆、彼の大声にびくびくとからだをふるわせ、足早に通りすぎていきました。ベンチで友人の連絡をぼうっと待っていると、彼がこっちを見ているのがわかりました。それでも知らぬ振りを決めているとまっすぐこちらに向かってくるではありませんか。

これはどういう状況だろう、と頭をひねるより先に、からだが動いていました。

ベンチの正面にずんずん歩いてくるなんて、やっぱりちょっと変だ!

彼と私の間をカップルが横切っていく瞬間、私は立ち上がり、走って逃げました。

とりあえず女子トイレに逃げようと飛び込んだところ、ずらりと列が並んでいまして、どきどきしながら最後列につきました。ばくばくと鳴る心臓をおさえていると、後ろにできた列の女性たちが

「あの人何?」

「ずっとこっち見てる」

男子トイレとの分岐点で、さっきの男の人がこちらをじっと伺っていました。

なんて、ばかなことをしてしまったんだろう!

女子トイレなんて密室に、しかも女性しかいないところに不審者を連れてきてしまった!  せめて、駅まで走ればよかった。それなら駅員さんに助けを求められたかもしれない!

パニックに陥りながら、友人に連絡をとろうとして、こんなときに限って圏外!

結局、そのままトイレに籠城し、しばらくしてから列の女性に外にこっちをうかがっている男性がいるか確認してもらい、いなくなってからダッシュで友人と合流しました。

こういうときの初動を間違えてはいけないなぁと思うのですが、頭がパニックになってうまく対処できないことがあります。

今回はダメな例でした。

 

だからといって人を拒絶して生きたくはないのです。私に隙があるのが良くないのかもしれない、もしかしたら昨日遭遇した彼も私に害をなすつもりはなかったのかもしれない、と考えてしまいます。しかし、私は確かな身の危険を感じました。あれほどの怖さを味わったのはかなり久しぶりでした。

今日も友人を送りに街まで出たのですが、帰りにおばあさんに道を聞かれ、外国人にも道を聞かれました。それらにはきちんと対処できたものの、美容師を名乗るお兄さんに突然後ろから声をかけられたときは思わず背中が固まって、話を聞かずに走って逃げてしまいました。

害をなそうと近づいてくる人がいなくなれば、確かに平和的な解決なんですが。

もし、万が一そういう人がいたときに、怖いことが起きたときにちゃんと対処できる人間になれたらいいなと思います。

然るべきときに、然るべき人に、助けを求められるように。

うーん、やっぱり怖いですね。情けないですけど。