【第73回】なぜ「ご飯に行こう」と誘われるだけでデートだと勘違いしてしまうのか
おはようございます。あやなです。
以前から疑問に思っていたことがあります。
「ご飯に行こう」という誘い文句がデートのお誘いと解釈されるのは、一体なぜなのか?
とても不思議なんです。考えてみれば、ご飯を食べに行くという行為の目的は、「ご飯を食べること」です。日常に不可欠な「食」を共にしているだけで、それ以上でもそれ以下でもありません。
たとえば映画を見に行こうと言われると、それは娯楽でありneedではなくwantの物ですから、「今度、映画観に行こう」「ごめん、私映画好きじゃないんよね」「そっかー、なら何が好きなん?」「野球観戦!」「じゃあ、ホークスの試合を見に行こう!」と、趣味のすりあわせができるじゃないですか。この歩み寄りがあってこそデートじゃないですか。
一方、「ご飯を食べに行こう」に対しては「ごめん、私ご飯好きじゃないんよね」「じゃあ何が好き?」「光合成!」には、絶対ならないじゃないですか。人間は食べなければならない生き物なのだから。
回避できない行為を共にすることをデートとは呼ばない、私はずっとそう考えていましたが。
次第に、様子がおかしいぞと思うようになりました。
「今度A男くんとご飯行くことになったんだー!」
「先週B太くんとご飯行ってきたんだけど、もうないかな」
友人の話なんかを聞いていると、異性からのご飯へのお誘いはどうやらデートのお誘いらしいのです。もしかして、異性と食べるご飯はデートなのか……!?
「あやな、聞いてよ! こないだC輔が会社の女の子とご飯行ってたんだよ! これ浮気でしょ!!!」
「え、一緒にご飯食べてただけでしょ?」
「バカなの!? 男と女が二人でご飯食べに行くのは、完全にデートでしょ!!」
激怒する友人をよそに私は頭を巡らせます。
ええぇ……そんなことないでしょ。ご飯くらい普通に行くんじゃないの? だって必要不可欠な行為だよ。たまたま食べたいものがかぶったとか、同じタイミングでお腹がすいたとか、時間があいたから飲食店で時間をつぶしたとか、そういうことってあるじゃない?
友人を宥めるつもりでその場を諌めたのですが。
最後に友人が一言。
「こんなんだから、あんたはモテないんだよ」
ぐさ。……まぁ、モテませんけど!!
しかしまぁ、最近なぜ食事に行く=デートになるのか、ちょっとわかった気がします。
食べている様を見て、どんな気持ちになるのかで、自分がその人をどう思っているのか再確認できるからです。
正直、食べている様を見て、ちょっと無理だと思うことがあります。いくらいい人で、見目麗しい男性でも、食べ方が無理だとずさーーーっと後退りしたくなります。
箸の持ち方が、とか、マナーが、とか、そういったスキルの話をしているのではありません。もっと本能的なレベルで拒絶してしまう食べ方があります。
同じくガツガツ食べる人でも、食欲旺盛だと好意的にとらえられる人もいれば、卑しい食べ方だと退いてしまう人もいます。その違いはわからないけれど、単にスペックや人間性で語れない本能的な峻別が「食」という生々しい行為を目にすることで、浮き彫りになってくるのだろうと思います。
私は獣のごとくご飯を食べる人は苦手ですが、いっぱい食べる人は好きです。一般的にいう「クチャラー」も苦手ですが、鼻が悪い人ははからずもそうなりがちだと聞くので仕方ないと許せる人もいます。
食べている様を見て、後退りしてしまうような相手だと、どんなにいい人でも恋にはならないでしょう。
本能的な判断を下せる場として、「食」を共にすること。とても合理的な誘い文句だな、と最近気づきました。
そしてさらに気づきました。
こんなこと考えてる女って、やっぱりモテないよなぁ……。笑
それでは、月曜日!
今週はちょっと忙しいです。がんばります。
皆さんも、充実した1週間にしましょうね(*´-`)
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本日の起床時刻
7:31
朝ごはん
缶コーヒー
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