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【第45回】「いちご100%」の西野つかさが、最後に勝つ女の生き方を教えてくれた

おはようございます。あやなです。

いちご100%」という漫画をご存じですか?

週刊少年ジャンプで連載されていた、お色気系ラブコメ漫画です。ジャンプコミックスで好きな漫画を挙げろと言われたら、6番目くらいに出てくる思い出の作品です。(そもそも黄金期と呼ばれる時代のジャンプ漫画をちゃんと読んでいないこともありますが、いちご100%連載当時のジャンプ作品も私は好きだったよ!)

少年向けというか、男性向けというか、ちょっとお色気描写が強いので、いちご100%の話をすると「女の子でも読んでるんだ、あれ」と驚かれたり、逆に喜ばれたりします。男所帯だったバイト先やゼミではいちご100%とかI''sとか、恵比寿マスカッツの話ができると重宝されたものです。アイドルオタクだったりもするので、目が潜在的に男性なのかもしれません。(夢もカラーじゃなくて白黒だしさぁ……)

しかし今日はあくまで「女」として、いちご100%に学んだことを語っていきたいと思います。

ネタバレコミコミになりますので、「ネタバレ、ダメ、絶対!」の方はここから先はご用心ですよ。

↓Ready?

ーー映画監督を夢見る冴えない主人公、真中淳平。屋上でいちごパンツの女の子に出会った日から、運命の歯車は回りだした!ーー

彼の恋に絡んでいくヒロインは主に4人。

西野つかさ

学園のマドンナ。勘違いから告白した淳平とは中学の頃から付き合っている。名門女子高に進学後始めた、洋菓子店でのバイトをきっかけにパティシエを目指す。サバサバしているようで健気。

東城綾

眼鏡を外すと美少女。屋上で書いていた小説を淳平に読まれ、仲良くなる。内気でおとなしい、秀才のドジっ子。高校在学中に文学賞を受賞。映研では脚本を担当する。

北大路さつき

ダイナマイトボディの元気っ子。淳平とは補欠合格組同士。趣味が合う淳平に熱い視線を送り、積極的なアプローチにわかりやすく色仕掛けで落とそうとする。

南戸唯

1つ年下の生意気な妹キャラ。なぜか寝ているときに服を脱ぐ癖がある。幼馴染みである淳平の家に居候中。西野つかさと同じ女子高に通っている。

他にも、後輩の外村美鈴とか端本ちなみとか、同じ塾の向井こずえとか出てきますが、一応真中淳平を真ん中に据えて、東西南北のヒロインはこの4人。

作者の河下水希さんが女性だからでしょうか、お色気路線のドタバタラブコメでありながら主軸のストーリーはリリカル。少女漫画的です。

 

さて、こういったラブコメでは最終的に誰が主人公とくっつくかが一番のポイントになってくるわけです。

はっきり言いますと、東西南北のヒロインのうち、南戸唯は早々に戦線を離脱します。北大路さつきも粘りを見せていましたが、最終的に身を引きます。

残るは西野つかさ東城綾

真中淳平は、最後に西野つかさを選びます。すべてのきっかけになったいちごパンツの女の子は東城綾でしたが、彼女の決死の告白を振りきり、勘違いから始まり、くっついたり離れたりを繰り返した西野つかさを選びました。

私は東城派……東城の告白シーンは読んでいて胸がつぶれそうでした。

元々河下さんは東城エンドにしようとしていたけれど、読者の人気などもあって西野エンドにした、なんてコメントを出していたりもしまして、単行本2巻(中学生編)で終わっていたら東城エンドになったんだろうなぁとハンカチを噛みたくなります。

ですが、西野エンドには納得です。西野人気も出るし、こりゃあラストも変わっちゃうわと頷かざるを得ない。

というか、ストーリー上、西野つかさ以外はありえないと思います。

最後に東城綾ではなく、西野つかさが選ばれたのはなぜか。

 

西野つかさの魅力徹底解剖

①ちょっとだけ男言葉

西野つかさはビジュアルも可愛いのですが、それ以上に言動が可愛い。

「こらっ  ○○だぞ!」とか「どうして○○なのさ」とか、おしとやかキャラの東城ではまず口にしない、作中でがさつと言われるさつきには及ばない、男言葉のギリギリのラインを攻めてくる西野。

「もう~~っ」など、語尾に「っ」が多用され、それもまたかわいい。元気できゃぴきゃぴした西野から目が離せない!

②ギャップのかたまり

金髪ショートカットでギャルっぽい見た目をしているので、躊躇いなく彼氏の淳平を呼び捨てにしそうな感じでいながら、「淳平君」と君づけ。好きな食べ物はママの作るチェリーパイ。携帯の着メロは笑点

ギャップまみれだよ……何なのこの子……。

③健気さ

その上、いちご100%のヒロインはこんな煮え切らない真中淳平にみんな一途に恋してるわけですが、西野つかさの健気さは東城派の私でもうなるレベルです。自己犠牲的な健気ではなく、前向き。夢を追いかける淳平に負けないように、夢中になれることを探した結果、料理教室に通ったり洋菓子店でバイトしたり、ラストはパティシエになるために留学したりする。

彼氏と高校が離れて、しかもその高校では別の女の子といい感じになり、彼氏は自然消滅的な別れ方に持っていこうとするし!

実際、一度西野と淳平は別れているのですが、破局を乗り越えてのゴールインは涙なしには語れません。(真中のことは絶対に許さんぞ)

④大事なところで必ず好きな人とは別の道を歩む

ここが東城綾と決定的な違いなのかなと。

最初に違う道を選んだのは、高校受験でした。一緒に泉坂高校を受ける約束が、順調に偏差値を上げた西野は名門女子高、桜海学園に合格します。対して東城は、桜海学園を目指していながら、真中の夢に引っ張られ、泉坂高校に入学しました。

同じ道を歩む東城の方が有利なんじゃないの?  と、思いきや、内気な性格と別の学校に進んだ西野のことが気になって告白に至らない東城。

また、淳平にとっても、映画制作という同じ夢を目指す中で、東城綾の存在は恋人というより尊敬すべき仲間に変容していたのではないかと思います。

一方、別の道に進みながら、お互いにがんばろうと励ましてくれる西野。真ん中で逡巡していた男は、同じ別の夢を目指す女を選びました。

なるほどな、ビジネス上のパートナーなのか、東城は!

読んでいた当時は応援していた東城がかわいそうでならなかったのですが(まぁ……東城はずっと恋愛でも優位でいながら「私なんか」と卑屈な発言を繰り返していたので、積極性に欠けるところはありましたけど!)おとなになって考えてみると、最後に選ばれる女は戦友ではなく別の戦場を戦う女だと言われると、説得力があるような気もします。

西野つかさに隠された「選ばれる女の極意」、興味を持っていただけたらぜひぜひご一読ください。

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本日の起床時刻

5:30

朝ごはん

レーズンパン+コーンスープ

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