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【第31回】身の程知らず以上に最高の誉め言葉を知らない

おはようございます。あやなです。

『身の程知らず』という言葉が好きです。あまりポジティブな意味で遣われる言葉ではありません。ですが、私にとっては最高の誉め言葉です。

「この身の程知らずが」

初めて面と向かってこう言われたとき、思わずにこにこしてしまいました。目の前のおじさんはお酒のせいなのか、怒りのせいなのか、顔を真っ赤にしていたけれども。

「鯛の尾よりも鰯の頭たい。背伸びして無理な場所におっても実力が伴ってなければ埋もれるだけや。この身の程知らずが。うちの息子はもっと上にも行けたのに、家から通えるような大学に入学した親孝行や。年端も行かん娘が家ば出てどがんするつもりとや」

紆余曲折あってなんとか大学に合格したとき、遠い遠い親戚にかけられた言葉でした。

いやぁ、合格祝いに来ておいて、おじさん曰く年端も行かない娘に呪詛の言葉を吐くとは大した人だと思うのです。はじめは普通だったのに、お酒に酔って思わず出たのでしょう。

父や母は私が泣き出すのではないかとハラハラしたそうです。長く辛い受験勉強の末に難関と言われる大学に合格して、こんな言われようでは傷つくのでないかと。予想に反して終始にこにこしていたので、おじさんが平謝りするおばさんに連れられて帰ったあと、母は、

「なんであんた、そがんにこにこしとるとね?」

と不思議そうに聞いてきました。

『身の程知らず』という言葉が好きです。

最高の誉め言葉だと思います。

「だって、自分の身の程なんて知りたくないもん。わからんままの方が人生楽しいやん」

確か、こんな感じで答えました。

 

身の丈に合った大学、身の丈に合った生活、身の丈に合った会社、エトセトラエトセトラ……世の中には「身の丈に合った○○」という言葉が溢れています。私はそれらの言葉に対して懐疑的です。

そういえば余談ですが、お恥ずかしながら私、23になるまで下着屋さんで試着をしたことがなくて、どうせ貧乳だからと思ってAカップをずっとつけていたのにいざ測ってみるとサイズが全然違っていた経験がありまして。店員さんにぷりぷり怒られました。なんでそんな小さいのつけてるんですか!  って。

お姉さんが言ってました。

「正しいサイズをつけないと胸は成長しないんですよ!」

窮屈なブラジャーをつけていたら、胸は成長しない。私、一つ賢くなりました。もっと早く知るべきでした。

しかしながら、胸のサイズを測るのと、自分の身の丈を測るのではわけが違います。身の丈には最適解はない。

自分の身の丈をきちんと正しく寸分違わず理解しているひとなんて、世の中にどれだけいるのでしょうか。これが自分の身の丈だと決めたラインは、少し低く設定しがちなのではないかと思います。

理想に対して現在の自分に足りないものがあれば、自己評価は自然と下がるでしょう。

つまり、身の丈って絶対値ではなくて、理想との距離で相対的に測るものなのではないでしょうか。

100%理想の自分だと胸を張って言えるひとならもしかして有り得るのかもしれませんが、大抵のひとは理想の自分になるために日々努力されているのだと、私は考えています。

だから、「身の丈に合った○○」と聞くと、それほんとに身の丈に合ってる?  どうやって測ったの?  と聞き返したくなってしまうのです。

私は身の程知らずですから、自分の身の丈なんかよくわかりません。

理想の自分と現在の自分しかいません。

たとえば現在の自分を、これが自分の身の丈だと決めてしまったら、窮屈なブラジャーをつけるようなものではないかと思うのです。

意外とね、そのサイズが窮屈だと自分では気づかないものなのですよ。ブラジャーって。本当はFカップの人がDカップをつけているなんてざらにある。

でも窮屈なブラジャーをつけていたら、成長しないわけです。

 

絶対値がわからないなら、最適解がないなら、大きめのブラジャーをつけたっていいじゃないですか。

おじさんは私に、鯛の尾よりも鰯の頭と言いましたが、どうせ狙うなら鯛の頭を狙うべきで、私はそれよりも泳ぐことをやめないマグロでいたいなぁと思います。足を止めない、手を止めない、考えることをやめない。

 

期待は裏切る、予想は超える。

ハードルは上げてこそ。

私の座右の銘です。まずは期待される人間になるところからスタートです。ただのOLが『身の程知らず』の人生でどこまで行けるのか、楽しみです。

 

というわけで、今日もお仕事!

皆さん、いってらっしゃいませ(*´-`)

 

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本日の起床時刻

5:42

朝ごはん

納豆ごはん+みそ汁+煮付け

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