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読書日記「命売ります」

今日は三島由紀夫の「命売ります」を読みました。あ~~面白かった!!

三島由紀夫は「仮面の告白」と「潮騒」くらいしか読んだことがなかったので、一気に引き込まれました。ジェットコースターばりの展開で、ラストの読後感も好き……。

取り急ぎ、感想でした。

ボールドの香りと青い空

おはようございます。あやなです。

そして……

御無沙汰しておりました!!!!!

ずっと更新してなくて「大丈夫?」とメッセージをいただくこともありました。いやはや……ご心配をおかけして(と言うのもかなり自意識過剰じゃないかって感じなのですが)すみません。

先週何をしていたかと言うと、ひたすら寝てました。

もう、あまりに体調が悪くてですね……。病院と買い出しに出る以外は、常に船酔い中みたいな気分で家に閉じ籠っていたので、ただただ鬱々としてました。

鬱々としているときって人間、安静にしていなさいと言われても頭を働かせようとしてしまう生き物なんだと思うんですけどね、とにかく余計なことばかり考えます。

「このまま治らなかったら……」

「仕事ができなくなったら……」

「何も書けなくなったら……」

こういうときにネガティブな仮定形を延々と考えてしまう性格でなければ、そもそもメニエールでぶっ倒れることもないのかもしれません。

何もできない私に価値があるのか、なんて本気で考えたりもして。

考えても考えても、答えは出ません。そりゃそうです。でも考えちゃうんですよね。

そのうち、あやなは考えるのをやめました。某究極生物*1ばりに。

ひたすら寝ることにしました。

起きていると本当に馬鹿なことばかり考えてしまうので、こういうときはひたすら寝るんだよ!  安静にしろって言われてるんだから、寝るんだよ!!

もうこれ以上は眠れないってくらい寝たら、動けるときに部屋を掃除して回りました。水回りをぴかぴかに磨いて、フローリングを雑巾がけして、トイレを綺麗にして。晴れた日はバリバリ洗濯をしました。

環境が整っていくにつれ、体調も整ってきた気がします。いやぁ、環境って本当に大事だなぁ。

 

洗濯物から漂う花の香りを嗅いでいると、少しずつ元気が出てきました。

私の使っている洗剤は「ボールド」です。

「柔軟剤、何入れたんだ?」

「柔軟剤!?  使ってないっすよ!?」

というCMでお馴染みのボールド。2年ほど前、近所のドラッグストアで安売りされていたので、試しに使ってみたらとっても好きな匂いでした。それからずっとボールドです。

香りが強いので、好みは分かれるかもしれません。甘く、さわやかな花の香りです。私はこの匂いがとても好きなので、洗い立ての服にボールドの香りを嗅ぐと、一日いい気分でいられます。仕事中も、制服からふわりと花の香りが漂うだけで、一瞬思考が灰色のオフィスを離れて自由になれる気がします。

降り注ぐ日差しの温かさ。からだを押す風の感触。そういった清々しいものに包まれて、心がふわりと軽くなる。

ボールドの香りは、どこにいても私を青空の下に解き放ってくれるのです。

 

ボールド[bold]を和訳すると、「大胆な、勇敢な、果敢な」になるのですが、他の意味に「図太い」「ふてぶてしい」「奔放な」があります。 

高校時代、英語のO先生がこの単語の本質を教えてくれました。「you are bold」と言うと、「君って厚かましいね!」になる、と。

いいじゃん、ボールド。

[bold]が持つ、「図太くてふてぶてしくて奔放な」大胆さを、いつどんなときでも身に纏っていたい。落ち込んでめそめそして部屋に閉じ籠っているより、[bold]の方が私らしいじゃないか。

「このまま治らなかったら……」

「仕事ができなくなったら……」

「何も書けなくなったら……」

いくら考えたって答えの出ない問いを、ボールドは

「ならん、ならん♪」

と笑い飛ばしてくれるでしょう。

アイツなら。だって、アイツ、厚かましいんだもん。

「治るし、仕事もできるし、これからもずっと書けるから!  全部うまくいくからそんなネガティブな仮定は考えるだけ無駄!!」

図々しくて、ふてぶてしくて、奔放な[bold]によって青空の下に解き放たれて、私は大きく息を吸い込みながら、そうかもしれない、と思うのでした。

つらいことなんか今まで叩き売りできるほどあったけど、何ともならないことは一つもなかったわけで。

今と未来は繋がっていない。今がだめだからって未来も全部だめになるわけじゃない。

冬は終わった。

雨は上がった。

青い空の下で大口開けて笑えばいい。もしくは、声を上げて泣いたっていい。閉じ籠って一人で「どうしよう」「どうしよう」と考え込んでしまうから、余計に悪化するのです。

浮き沈みの激しい人間です。何かあるたびに落ち込んで、抱え込まずにはいられない性格です。メニエールとはこの先もうまく付き合っていかなければならないし、前途は多難です。

まぁ、でも[bold]に行きましょう。

大胆に、勇敢に、果敢に。

図太く、ふてぶてしく、奔放に。

 

洗濯機を回そう。ボールドの香りに包まれて、晴れた空の下に洗濯物を干そう。

私は、元気です。

 

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いつも以上に個人的な、とりとめのない記事になってしまいました。ご覧くださった方、すみません。明日からまたネタを練っていきたいと思います。

そんなこんなで、昨年の10月20日から始めた当ブログ、開設より5ヶ月経ちました~!

書き始めた頃は正直3月まで続くと思っていなかったので自分でも驚きです。笑

この調子で細く長く、たまに太く、続けていこうと思います。よろしくお願いいたします。

 

20170320.あやな

*1:カーズ

弱さを抱えて走ること

おはようございます。あやなです。

先週からずっと体調が悪くて、気が滅入っていました。メニエールとお付き合いを始めて10年以上経ちますが、ふとした瞬間に暴れだすので大変です。

環境が変わったり、何か悩みを抱えていたり、突然忙しくなったり、その逆だったり。

ふらふらになってかかりつけの耳鼻科に行くたびに、先生に

「今度は何をがんばりすぎたとね?」

と言われるので、へへへ、と笑って返します。

一番酷かったのは、5年前祖母が他界したとき。あれも春でした。4月のはじめ頃。実家に帰り、葬儀やなんやらで忙しなく働いたあと、パタリと動けなくなってしまいました。長男の長女で、年も一番若かったので私が率先して働かなければならないと思いました。家のことをすべて済ませて福岡に戻り、一人暮らしの部屋に帰ってきて初めて、猛烈に祖母を失った悲しみが襲ってきました。そのあとはもうだめでした。

あのときはあまりに外に出られなくて、会社を辞めるかと本気で悩みました。

「ストレスがたまる前に休まんといけんよ」

「砂時計みたいに、ストレスがたまっていく様子が目に見えればいいんですけどね」

「なんか疲れてる、とか、わかるやろ?」

「……私はただ、必死に生きてるだけなんですけど」

そんなに必死にならなくていいんだ、と人は言います。そうなのかもしれません。でも、必死でいる方が楽なんです。あと、とても楽しい気持ちでいられるのです。全速力で駆け抜けている間は。

 

土日は少し良くなったので友人に外に連れ出され、たくさん笑わせてもらいました。おかげさまでだいぶ回復してきた気がします。

「笑ってりゃ大概何とかなる」

「せやな」

「あとはビールに焼き鳥があればいい」

「せやせや」

友人よ、ありがとう。

ビール美味しかったね。

かかりつけの先生や、友人、職場の方。私を大事にしてくれるすべての方。本当に優しい方に囲まれて、人に恵まれた人生です。自分を大事にする方法なんて知らないけれど、そういう優しい方々に心配をかけないように生きたいな、とは思います。

 

ふと立ち止まったり、我に返ったり、一人になった瞬間に自分の精神的な弱さを感じます。ちょうど、誰かがいるときには全く酔わないのだけれど、一人になった瞬間に陽気になって千鳥足で歌いながら帰る感覚に似て。

がんばりすぎなのではない、むしろ私に関しては、まだまだがんばりが足りないのだ。歩みを止めないように走り続けなければならないな、と思います。目標に対してアホになった方がいい。小賢しくあれこれ考えるから歩みを止めてしまうのです。

走り続けるしかない。

パタリと倒れてしまわないように。誰にも迷惑をかけないように。

 

たぶん人は私を見て、愚かだと思うでしょう。でもやっぱり、私はこういう生き方しかできないなぁと感じます。

走り続ける持久力をください。

強靭な心臓をください。

あとは頭を空っぽにして、一歩を踏み出すとしましょう。

【第77回】春について

おはようございます。あやなです。

すみません!  1日空けてしまいました。

毎年春はめまいがひどくて、寝込んでしまいます。3月・4月は年度末だしで仕事も忙しいのに情けないことです。薬もちゃんと飲んだし、しっかり寝て、土日は近所の公園でお日様の光に当たって気持ちを整えたいと思います。

学生の頃はまだ、春といえば出会いと別れの季節で、学年が新たになる変化もありましたが、社会人になってからはほとんどそういうこともありません。それなのになぜいまだに春に弱いのか、自分でもよくわかりません。

なぜだかとても、切ない気持ちを味わいます。

それは、私のナンバーワン桜ソングがこの曲だからなのかもしれません。

桜色舞うころ

桜色舞うころ

  • 中島 美嘉
  • J-Pop
  • ¥250

中島美嘉「桜色舞うころ」

ひとところにはとどまれないと

そっとおしえながら

サビのこの部分がとても好きです。

そして、とても春らしいと思います。

桜の花自体はそれほど好きではありません。でも桜吹雪は好き。桜は咲いているときよりも散っているときの方が美しいと思います。

時は流れる。花は散る。ひとは変わる。

私にとって春はそんな季節であり続けるのでしょう。これから先も。永遠に。

 

まぶしくて、嫌な季節です。

 

【第76回】小泉今日子のやわらかな寂しさ

おはようございます。あやなです。

きっかけは一冊の新書でした。

普段、新書の棚はスルーしてしまうのに、その日だけは違いました。棚を埋め尽くす背表紙に視線を滑らせている最中、ふと目に留まった一冊に手を伸ばしたのは、偶然でしょうか。いえ、必然なのだと思います。「小泉今日子」は私の人生に影響を与え続ける二人の共通項でした。

一人は母です。私がアイドルオタクになったのは母の遺伝じゃないかと思えるほど、彼女はアイドル好きでした。中でもキョンキョンの曲は、よくカラオケで聞かされたものです。

もう一人は、友人。時に嫉妬に狂いそうになりながら、10年以上にわたり憧れ続けてきた、不思議な友人です。そんな彼女は、以前から「憧れの人は小泉今日子さん」と公言していました。

だから、ちょっと魔が差したのです。

新書は面白かったです!  「小泉今日子」を題材に、その時代で常に旬で居続ける女性の生き方を提示していました。

ただ、私が惹かれたのは新書の論旨ではなく、小泉今日子という一人の人間でした。本書の中ではたびたび、彼女のインタビューやエッセイが引用されます。

それを読んでいくうちに、他人から見た小泉今日子ではなく、生の小泉今日子の言葉に触れたいな、と思うようになりました。

 

そこで購入したのが以下の2冊。

黄色いマンション 黒い猫

黄色いマンション 黒い猫 (Switch library)

黄色いマンション 黒い猫 (Switch library)

 

小泉今日子書評集

小泉今日子書評集

小泉今日子書評集

 

あぁ、私の書きたい文章は、これなんだ、と思いました。

読みやすく、美しい文章。

それらを用いて彼女が語るのは「喪失」の記憶でした。気づいたらずっとこの2冊ばかりを読んでいます。

あたたかいのに、なぜかひやりとしている。

幼い頃、家のすぐ前を流れていた小川のような温度で、彼女の文章は流れ込んでくる。

読後、宝物のように抱き締めたくなった文章なんか今までにいくつも出会ってきて、それこそ星の数ほどあって、だからこそ私は誰かの宝物になるような文章を書きたくて今もがいているわけだけど、こんなにすぅっと入ってきたのは本当に久し振りで気が滅入るくらいです。

泣いても泣いてもきりがなくて。

特に、「小泉今日子書評集」の中で語られる「白骨花図鑑」についての記事が、本当にもうぞくぞくするほど美しくて、悲しくて怖くて、この短い記事を何度も何度も読み返してしまいます。

 

肩に力が入っていないからこその読みやすさ。肩に力が入っていないのに、この美しさ。彼女は失ったものを思い出しはしないのかもしれない、と思いました。忘れていないから、こんなに今もそばにあるものとして書けるのかもしれない、と感じました。

私の妄想かもしれないけれど。

小泉今日子さんの文章に漂うやわらかな寂しさを受け止めて、今日も眠りにつこうと思います。

【第75回】書いていた記事が全部吹っ飛ぶほどの本を読んだ

おはようございます。あやなです。

もうすぐ日付をまたぎそうなのに、まだ真っ白です。本当は書いていた記事があったのに、あまりに衝撃が強くて、全部消してしまいました。

どうしてこの文章にがつんと頭を殴られたのかわかりません。

わからないから、知りたいと思いました。

このひとについて。

小泉今日子さん。

この女性は一体、何なんだ?

【第74回】10年一人暮らししても目玉焼きだけはちっともうまく作れるようにならない話

おはようございます。あやなです。

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最近作った料理のなかでは、これが一番のヒットでした。豚の小間切れで厚揚げを包んで作った、なんちゃって角煮。

写真が超肉々しくてすみませんね……!

煮汁があまりに美味しかったので、さらに小松菜を入れて食べましたよ!

 

料理は嫌いではないのですが、大して得意でもありません。味付けで大きく外すことはない、程度の腕前です。何より片付けが面倒で、様々な調理器具をたくさん使う・お皿をたくさん使う料理は極力避けるようにしています。結果、リゾットとか鍋とか、うどんとかそういうお手軽料理になってしまうわけなんですけど。

そんな私の得意料理は玉子焼きです。

一時期お弁当を持参していたときに、玉子焼きを爆速で作る技術を身に付けまして、以来私は玉子焼きだけは完璧に作れます。一秒でも長く寝たいだらけた欲求を叶えるためなら、人間努力できるものなんだなぁ……と遠い目。

逆に、苦手な料理はこれ。

目玉焼きです。

……目玉焼きって、どうやったらうまく作れるんですか?

10年一人暮らししてるけど、一度も成功したことないんです。

どうやっても、いい感じに半熟の目玉焼きが作れない!

焦げるか、生かのどちらかで泣く泣く目玉焼きらしき何かを食べます。

目玉焼きなんて簡単でしょ!  フライパンに玉子落として焼いて蒸らすだけじゃん!

……と思うじゃん?

目玉焼きの難しさはその火加減と、蒸らす際の水の量だと思うんですよね。火が強すぎたり、弱すぎたり。或いは、水が多すぎたり少なすぎたり。そのバランスが大事で、私はバランスをとるのが苦手なのだと思います。

どちらかというと焼く料理より煮る料理の方が好きです。火加減をあまり考えないで済むので。その分、味付けに集中できるじゃないですか。だからあまり、野菜炒めも作りません。火加減に熱中するあまり味付けが疎かになっておいしく作れないのです。

 

うまく作れないならもう目玉焼きなんて作らなくていいじゃん!  と匙を投げた時期もありました。

しかし、私は目玉焼きが好きなんです。

母がよく作ってくれたベーコンエッグを思い出し、またあれが食べたいなぁと焦がれます。大体の母の料理は再現できるのに、目玉焼きだけがこんな状態なのです。

目玉焼きを上手に作れるようになること。

目下の目標です。

 

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本日の起床時刻

6:47

朝ごはん

メロンパン

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