モーニン!

ただのOLが平日限定で9:00までに更新するブログ

【第67回】なんてことないカルテット感想

おはようございます。あやなです。

今日は5時半くらいに起きたんだけど二度寝してしまいました~。起きたら7時半でした。ショックです。二度寝しない方法を教えて下さい……。

昨日、初めてドラマ「カルテット」をリアルタイム視聴しました。いつもはなんやかんやと時間が合わず、TBSのオンデマンドを観ているのですが、テレビで観るのはやっぱりいいですね~!

Twitterでもハッシュタグ付きで考察が駆け巡ってましたし、それを読みつつ二度おいしい。4話後半は1話の衝撃に比肩するジェットコースターっぷりでした。はぁ……来週まで待てない。早く続きをおくれ……。

 

本当になんてことない感想しか書けないのですが、どうしても「カルテット」について書きたくてですね!  語らせてくださいっ。

以下、ネタバレ注意です。

 

「カルテット」の面白さが会話劇にあることは既に以前の記事で書いたと思いますが、4話ではゲストキャラである茶馬子が名言を連発していましたね。茶馬子は最初嫌な女なのかと思っていたけれど、家森さんとの会話を経て、しっかりした女っぷりを見せていました。家森さんと茶馬子の息子、こうたくんも本当に素直ないい子に育っていました。

私が一番ずきりとした台詞はこちら。

「子をかすがいにしたときが、夫婦が終わるとき」

この台詞にドキッとした視聴者は多かったのではないでしょうか。「子はかすがい」文化によって、傷ついてきたかつての子供の多くが、きっと同じことを言いたかったから。

かすがいになれなくてごめんね。

これまでの人生で何度となく私はそんなことを思ってきたけれど、かすがいになんて、なろうとしなくて良かったのかもしれないと思いました。茶馬子の言葉を借りると、かすがいを必要とした時点で、既に夫婦は破綻していたのだから。

1話で真紀さんも言っていたけれど、「夫婦は別れられる家族」です。血縁関係のない赤の他人が一種の契約によって「家族」になるわけです。その関係性を保っていくために、「愛情」だったり「絆」だったりの補強が必要になりますが、確かに、そこに「子供」を取り込んでしまうことには話のすり替え的な違和感を覚えます。

「夫婦の問題」を「家族の問題」に巧妙にすり替えている。子供は別れられない家族、だからです。別れられるからこそ補強が必要なのに、子供を引っくるめることで「別れられない家族の問題」にしてしまうのは少し乱暴です。

……ということに、気づかなければならなかった。子供は大人が思う以上に、父と母の関係性を敏感に読み取っているものです。"かすがいになれない"罪悪感を覚えて生きる子供も、存在するのです。こうたが父である家森さんを恋しく思うとき、どうして自分はかすがいになれなかったのだろうと自責の念を抱くでしょうか。

きっと茶馬子のような母なら、こうたは大丈夫だと思います。「子をかすがいにしたときが、夫婦が終わるとき」と啖呵を切ってくれた茶馬子が母なら、こうたは大丈夫。なんとなく、そう思います。

 

はじめの予想を裏切って、「カルテット」は結婚と家族の話が続いてきました。真紀さんは夫さんとの、別府さんは結婚していった同僚との、すずめちゃんはお父さんとの、家森さんは茶馬子とこうたの。

次週で第一幕が終わり、第二幕が始まるらしいです。ストーリー上、真紀さんの素性が明らかになるのは最終回付近でしょうが、結婚と家族の流れは一度来週である程度の帰着を見せるのではないかと思っています。ここまではお当番回というか、自己紹介みたいなもので。

この結婚観、家族観を元に、彼らはどう行動するのかと見せつけられている感じを受けます。

来週の「カルテット」が楽しみです!

個人的にはベランダに置かれたゴミ袋がこわくて仕方ありません。冬なのに異臭騒ぎ……伏線ではありませんように。

 

【第66回】その仮説だと獅子座のO型はとんでもないナルシストですよ?

おはようございます。あやなです。

「あやなってさ、血液型、O型でしょ」

そうです、私がO型です。(変なおじさんじゃないよ)

「なんでわかったのー!」

「だって、典型的なO型じゃん、あんたって」

血液型は、大体初対面の人にもどんぴしゃで当てられます。友人いわく、誰よりもO型らしいO型だそうです。

加え、誕生日はよく意外だと言われるのですが、夏生まれの獅子座です。獅子座と聞くと人は大体「あぁ」と納得します。「っぽいね」と言われます。

さらに言うと、辰年です。私の親戚などは「清々しいほどに辰年ね」と言います。誉められてない気がする。

 

人間は分析されたがる生き物で、言い当てられたい欲求を満たすために占いがあるのかもしれません。血液型も星座も、干支までそれぞれに性格診断ができるとかすごいですよね。

ですが、私は思うのです。それぞれの診断結果が矛盾してることって絶対あるよね、と。そういう場合、どれをとっていいのかわからなくなりそうだよね、と。

その点、私は非常に恵まれています。

O型、獅子座、辰年。すべてに共通点があります。

自分が大好きだということです。

O型的性格のイメージといえば……

  • 大雑把
  • おおらか
  • 社交性がある
  • 楽天
  • とにかく自分のことが好き

辺りでしょうか。

一方、獅子座的性格のイメージは……

  • 自信家
  • 情に厚い
  • 前向き
  • 寂しがりや
  • 情熱的

こんな感じですかね?

これ以上にイメージどっかぶりな組合わせ、他にあります?

それに辰年は「上昇思考が強く、自己顕示欲が強い」とかとか。

自分のことが好きな自信家で自己顕示欲が強い……。

どんだけ自分のこと大好きなんだー!

 

所詮、占いは占いです。私は占いが大好きですが、当たるとか当たらないとかにあまり意味を見出だしません。なんとなく誉めてもらいたいときに、いいことを言ってもらいたくて占いに行きます。悪い部分は「当たってない」、いいことだけ「当たってる!」とはしゃぎます。

O型らしい性格だとか、獅子座っぽい性格だと言われても、占いが当たっているわけではなくて「こういう風に生きたい」と願う理想の姿が、O型や獅子座の性格に近いというだけなのでしょう。

自分に自信があって、おおらかで、前向きで。上昇思考を持って挑戦し続けられる人。確かにそんな人になりたいと常々思っています。だから、O型らしかったり獅子座っぽかったりするのは当然といえば当然です。そして、「典型的なO型」「典型的な獅子座」と言われると嬉しくなります。今、理想の姿に近づいているのかもしれないと思えるからです。

実際の性格がそうなのかはわかりません。社交的な性格一つとっても、いや私人見知りやし……と、もじもじしている自分がいます。社交的だと言ってもらえるのは社交的に振る舞っただけの話で、結果論に過ぎません。行動によってその人の性格は判断されるものです。

逆に言うと、たとえば私が、今から蟹座や双子座を目指すと言ってもおかしくはないのかもしれません。O型だけどA型っぽい性格でもいいじゃない、と思います。他の血液型や星座でも自信家はたくさんいるでしょうし、結局のところ占いはアイコンです。

こう言うと占い師さんたちに怒られそうですが、一つの行動指針として、占いを使っていきたいところです。

 

獅子座の2017年は「転機の年」だそうで!

いいことだけ信じる私は、この転機の年にあやな旋風を起こしていきたい所存です!

ナルシストでいいじゃない!

上昇思考強くていいじゃない!

よーし、今日もお仕事がんばりましょう!

皆さんも、行ってらっしゃいませ(*´-`)

 

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本日の起床時刻

6:10

朝ごはん

ネオレーズンバターロール

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【第65回】偽りのチョコレイト・ディスコに踊らされるのはもうやめよう

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おはようございます。あやなです。

バレンタインにいい記憶がありません。

 トリュフをつくったら唐揚げみたいな見た目になったことがあります。生チョコをつくったら、「これ、干し柿?」と言われたことがあります。勇気がなくて好きな人に渡せなかった本命チョコを、号泣しながらやけ食いしたこともあります。

とにかく、バレンタインに縁のない人生を送ってきました。

それでも、学生の頃はそこまでバレンタインのことを嫌いだと思ったことはありませんでした。中学くらいから大学を卒業するくらいまでは、友達同士で手作りのお菓子を交換し合うイベントだったので。

むしろ好きでした。

特に高校のバレンタインは楽しかった!  教室にいる男子には目もくれず、女の子同士で可愛くラッピングされた手作りお菓子の弾丸をぶつけ合う、まさにバレンタイン戦争!

普段お菓子作りなんてまっっったくやらない私ですが、この日ばかりは、「クラスメイトたちのように可愛いお菓子を作るんだ!」と張り切っていました。ラッピングのための包装紙や箱も、私らしいものを選んでみたりして。

バレンタインの日には、大量のお菓子を家に持ち帰り、目もお腹も幸せでした。ホワイトデーのお返しで二倍楽しいイベントだと思っていました。

大学に入ってからも楽しいバレンタインは続きました。友人と集まってチョコフォンデュをしてみたり、チョコを包んだ白玉を作ってみたり。

恋しててもしてなくても、私にとってバレンタインは少し特別なイベントだったのです。

 

バレンタインを憂鬱に感じるようになったのは、社会人になってからの話。

これは学生のためのイベントではなく、大人のためのイベントなのだと、痛感することになりました。

「えっ、チョコ渡すんですか?」

「えっ、用意してないの?」

1年目の冬、2月14日の昼休み。私は頭を抱えることになりました。

当たり前のように女性から男性に配られるチョコレートは、百貨店の催事場で売られているものでした。えぇ、それってあれでしょ、1箱3000円くらいする奴でしょ、マジかー。

「なんで事前に聞かなかったのー」

「そんな当たり前に配るものだとは思ってなくてですね……」

だって、年賀状も送り合わないのにバレンタインだけそんなに張り切るのっておかしくないですか?

しかも、催事場のチョコってたっかいじゃないですか!

学生感覚でバレンタインのイベントをとらえると、女性から男性に愛を告白する日、ですよ。もしくは友達同士で可愛いお菓子を交換する日。仕事でお世話になっているとはいえ、女だからという理由でなぜ職場の妻子持ちに高いチョコをわざわざ買って渡さねばならんのか!

義理チョコは本命のカモフラージュで贈るものだと思っていました。本命だけに渡すのはあからさまだから。

あるいは、バレンタインのお祭り感を一緒に楽しむための導入材として贈るか。

カモフラージュを企むような本命もいないし、会社でお祭り感を味わう必要もない、ゆえにチョコを用意する必要もない。私はそう考えていたのですが。

悩んだあげく、私はやけくそになって近所のコンビニで買ってきたお徳用のチョコレートを課の人間全員に配りました。もう私の会社でのバレンタインのスタンスはこれでいいやと思っていたのですが、高いチョコをあげた女性と同じお返しが返ってきて、居たたまれなかったです。お返しなど要らないと言ったのですが、持って帰るのも悲しいからと言われいただいてしまいました……。気を遣わせてしまったのでしょう。申し訳なかったです。

次の年からは私もバレンタインのチョコレートを用意していくようにしました。

「あげないし、要らないです!」と、強く主張して、面倒な社員だと思われるのが嫌だったからです。バレンタインだけでなく、本当は女性にだけ制服というアイコンを押し付けられていることも、女性にだけ割り振られている掃除当番があることも、ずっとなんか変だなぁと思い続けています。

会社ではたびたび自分が女であることを否応なしに突きつけられます。学生の頃はほとんど感じていなかった性別を感じさせられるたびに、私は何とも言えない憂鬱に支配されてきました。バレンタインはその最たるイベントでした。

世間に迎合し、今年も私はオイルショックかと言いたくなるほど混み合った催事場に向かうのでしょう。

もう、もう、やめませんか?

贈りたくもないチョコを贈るのは、やめませんか?

バレンタインって、もっと楽しいイベントだったはずでしょう!!

Perfumeの「チョコレイト・ディスコ」という曲のように、楽しくバレンタインを迎えたいです。教室、じゃなくて、弊社のオフィスをダンスフロアにしたい。今の私は偽りのチョコレイト・ディスコに踊らされているのです。

気を遣う、空気を読む、右に倣う<ノンバーバルコミュニケーション>をやめませんか?

ぶっちゃけ会社のバレンタインを面倒に思っている人は男女問わず多いと思うのですが、どうなんでしょう。もしかしてこんなに目くじらを立てているのは私だけなのでしょうか。

だとしても、面倒な社員だと思われてもいいから、私は今年、「贈らない」を選択してみようかな、と思います。

もしくは、これは贈りたくて仕方ないと踊り出せるほど、おいしくて可愛くて面白くて楽しいプレゼントを探してみたい。

バレンタインを楽しみにしていた、あの頃のように、わくわくどきどきしたいじゃないですか。

本番まであと1週間。毎年憂鬱だったバレンタインが俄然楽しみになってきました(*´-`)

 

Perfumeの「チョコレイト・ディスコ」は名曲です。

チョコレイト・ディスコ

チョコレイト・ディスコ

  • Perfume
  • エレクトロニック
  • ¥250

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本日の起床時刻

6:30

朝ごはん

コーンスープ

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博愛主義者の浮気に目くじらを立てる必要はないのかもしれない

おはようございます。あやなです。

恐ろしく嫉妬深いです。

この年になって、ようやく自分の嫉妬深さに気づく愚かさをどうぞ笑ってやってください。なぜか昔から私には、デキる友人が多く、すごいねすごいねと言いながら、頬の筋肉が凍りつく感覚を味わうことがあります。

ひとの喜ぶ顔を見るのは大好きなのです。

なのに、絶対に喜ぶとわかっている「すごいね」を心から口にできない。そんな自分をうまく消化できずにいます。

負けず嫌いといえば聞こえはいいのですが、「私だってほんとはすごいんだ」と「私なんかこの人たちには到底叶わないんだ」が常に心の中でバチバチ火花を散らしている感じです。「私だって」という嫉妬心だけでギラギラしていられるならどんなにいいだろう。ギラギラした嫉妬を売り物にできるほど腹をくくれてもいなくて、結局は自分に自信がないのです。

常に一番でいられたらいいなと思います。世界中の人にとって、一番の。そしたら誰にも醜い嫉妬なんかせず、心穏やかに生きていけるはずなのです。もしくは聖人君子になりたい。でもそんなの有り得ないとわかっているし、その一番を目指すことに意味がないことも承知の上でして。

理想の「かっこいい自分」を目指すことで、枯渇しっぱなしの承認欲求を少しずつ満たして、なんとか生きているのだと思います。

私が源氏物語で一番共感できる女性は、断トツで六条御息所です。惹かれたらいけないと思っていた男に結局恋をして、最後は嫉妬に苛まれて生き霊になってしまう彼女です。私が源氏物語の各ヒロインの立場なら絶対生き霊になっていたと思います。なんなら、六条御息所のように浮気相手(夕顔)だけじゃなく、愛する恋人(源氏)にも呪いをかけていたことでしょう。自分を一番にしてくれない男なら、それくらいのことをしても許されるんじゃないの、と燃え上がる嫉妬に任せて生き霊の猛威を奮ってやります。

でも、実際にはそんなことできませんから。

現代の六条御息所である私は、一番を目指さず薄ら笑いを浮かべて生きていくか、情念に身を焦がしながらなれもしないキングを目指すしかないのだと思っていました。

 

しかし、最近わかってきました。

「成功」って、博愛主義者です。誰にだってチャンスがある。少ないパイを奪い合う必要は必ずしもないのではないかと。競技や成績、コンペティションには順位があります。相対評価に慣れた私たちは、誰かを押し退けなければ1位になれないと思い込んでいるのかもしれません。少なくとも、私はそうでした。だから自分よりデキる誰かを見て(或いは見るのが怖くて、見ない振りをして)消化不良を抱えながら生きてきたのでしょう。

自分より誉められている誰かは全員嫌いでした。嫌いで居続けるのは苦しいから、1位を目指さなければいけませんでした。

……なんて、そんなの全部言い訳で。

嫉妬するのが、単に好きだったのかなと。

情念に苛まれることが快感だったのかなと。

源氏の浮気は許せないけど、成功の浮気はどんどん許していいんですよね。みんなみんなハッピーのハーレム世界の方がいいに決まってるもの。

私は嫉妬するのが楽しくて仕方なかったんです。嫉妬が、私にとって一番大きな感情の動きだったのだと思います。

要は、独り占めしたかった。私だけのものでいてほしかった。

いやいや、束縛したら逃げていっちゃいますから。博愛主義者の浮気に目くじらを立てる必要はないのかもしれません。

それなら私だって博愛主義者という名の浮気者です。成功が欲しいし、愛も欲しい。ちやほやされたい、大富豪になりたい。好きなことで日々おいしいごはんを食べて、毎日面白いことだけ考えて生きたい。文章を書くのが好き。本を読むのが好き。人と話すのが好き。30分後にはすっかり忘れてしまうような、くだらないギャグで爆笑するのが好き。

成功したいなら、愛は要らないよね? なんてどろどろしたこと言われたら、いやいやそんなこと言わないでって言っちゃいますもん。

成功よ、君の浮気を許す。まったく、忙しいね、博愛主義者ってやつぁ。

そのかわり、私のこともちゃんと見てよね。平等に愛してね。

素敵な眼鏡っ子になる方法

おはようございます。あやなです。

普段裸眼で過ごしている私ですが、実は微妙に視力が弱く、右目は0.8、左目は0.6と眼鏡をかけるかかけないかの瀬戸際で生きております。家族がみんな眼鏡をかけている中で(年の離れた弟でさえ小学校に上がる頃には眼鏡をかけていたのですが)わたしだけ目がいいことが唯一の自慢でして、それこそ高校を卒業するまで私の視力は2.0ありました。

高校を卒業して一気に視力が落ちたのは、周りに緑がなくなったからだと本気で思っています。普通に歩いているだけで山を望み、空を見上げられる、自然に溢れた地元(※別名:田舎)と違い、都会の福岡では疲れた目を癒すことができなかったのだと思います。

でもこれ、目がいい人あるあるだと思うんですけど、眼鏡に憧れることあるじゃないですか。ずっと眼鏡をかけている人とかだと、憧れるも何もないんでしょうけど。

私、ものすごく眼鏡が似合わないのです。

これ、めちゃくちゃコンプレックスで。

小学生の頃、眼鏡をかけている友人が羨ましくてちょっとだけ眼鏡を貸してもらったことがあります。眼鏡をかけるだけで賢そうに見えるし、羨ましい、と思ってかけてみたんですけど。

なんと、眼鏡をかけた私の顔を見て、友人は大爆笑したのです。

「あやなちゃん、PTAみたい!」

PTAとは!?

鏡を見てみて、えぇ、私も思いました。

PTAみたいだなって……。

小学生の感覚ってとても正直で、敏感です。PTAみたい、というのはPTA会長を務めるような真面目で口うるさいおばさんの顔、という意味でして、友人が爆笑するのも無理はありませんでした。

小学生なのに、全く小学生に見えない。大人びているというより、単に老けている。真面目で杓子定規な大人の顔。私は眼鏡を友人にそっと返し、家に帰ってちょっと泣きました。

眼鏡が似合わないどころか、もしかすると似合いすぎているのかもしれない。真面目になりすぎる地味な顔立ちを恨みました。

 

社会人になって、眼鏡を買うことにしたのは経理課に配属になったからです。経理の仕事はほぼ1日中パソコンでの作業。この仕事をしているだけで視力が落ちるのは目に見えていました。

流行りのブルーライトカットにして、度もちゃんと合わせてもらって、その上で私に一番似合う眼鏡を探そう。できればフレームの色はネイビーくらいの、トラッドなデザインがいい。

眼鏡選びの相方に選んだのは、眼鏡に強いこだわりをもつ友人のKちゃん。服を変えるように眼鏡を一緒にコーディネートするファッションモンスターであります。

これは? これは? と眼鏡を合わせてみせても、彼女は渋い顔をするばかりでした。

「うーん、青系はちょっと似合わないんじゃないかなぁ……」

「えっ、ほんと?」

「それより赤系で、四角っぽいのが合うよ」

ほら、これとか?

Kちゃんが選んでくれたのは、フレームの外側がクリアな茶色で、内側に赤が入っているデザインの眼鏡でした。かけてみると、確かに青系の眼鏡をかけたときほどの強烈なPTA臭は消えています。

す、すごいぞKちゃん!

眼鏡を選びながら、私は思いました。正直これだけの種類があって、それぞれどこが違うのよってげんなりしながら選んでいたけれど、どの眼鏡にも個性があって少しの違いで似合う似合わないがはっきり分かれてくるのだと。人間と同じだなと思いました。青フレームAちゃんの角ばった感じは合わないけれど、メタリックフレームのBくんは角ばってても大丈夫、みたいな。

一見同じようなデザインでも、しっくりくる出会いはそうそうにありません。

「眼鏡はマジで生き物だからね」

Kちゃん、いや、K先生のお言葉に何度も頷く私でした。

 

いまだにKちゃんが選んでくれた眼鏡より自分に似合う眼鏡を見つけられません。もしかしたらこの子は運命の相手だったのかもしれません。

仕事のために買ったのに、映画を見るとき専用で使っててごめん。寂しい思いをさせているね。

 

これからもよろしく、相棒。

 

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本日の起床時刻

8:30

朝ごはん

中華スープ

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【第64回】花を見ても心惹かれない私の、あまりにありふれたフェチズムの話

おはようございます。あやなです。

金曜日!  今週1週間、あっという間でしたね!  先週が鬼のように長くてげっそりしていたので余計短く感じられます。

明日からの休日は友人と会ったり、楽しみな講義があったりで盛りだくさんの2日間です。今日までお仕事がんばって(ついでにもろもろの〆切を乗り越えて)明日からの休日に弾みをつけたいと思います!

 

反省しています。最近妙に真面目な記事(?)が多かったですね。ちょっと暗かったです。反省反省。

なので、久々に「趣味、大爆発!!」な記事を書いていこうと思います。なんかいい話とか書いちゃってすみません。いい話書こうとしちゃってすみません。柄にもないことするから疲れてたんだろうな。これからもまじめにふまじめ(@ゾロリ先生)なスタイルを貫こうと思います!!!

(ひとりごと:最初は別のネタを書く気でいたのですが、長くなったわりにオチがつまらなかったのでボツにしました。いつかリサイクルします!)

さて、趣味大爆発か~。

このブログを始めてから、「だいぶこじれた性癖をお持ちですね」「あやなさんの人となりがようやく掴めてきた気がする」などと言われるようになったのですが(褒め言葉だと思いたい!)私は案外、変態でもないのです。

実は常識という木製の枠にとらわれきった、まじめな人間です。木綿豆腐のような人間なのです。

そんな私は橋フェチです。

もう一度言います。

橋フェチです。

脚フェチではありません。(あ、でも、脚は好きです)

海とか川にかかっている橋を見ると異常に興奮します。海もそもそも好きなんですけど、もうなんか、橋を見てるだけでうっとりしちゃうんですよね。造形美がたまらん。関門海峡とか凄いですよ。もう、大好きです!

橋だけじゃなく、歩道橋とか、高架下も大好きです。私の住む福岡市は都市高速が通っているのですが、川のそばの高架下が一番好きで、ジャンクションになっている部分を下から見上げて写真を撮る気持ち悪い趣味があります。

工場フェチとか、廃墟フェチの方って、ほら、よくいるじゃないですか。写真集も出てるみたいだし。ああいう感覚なのだと思います。よくあるフェチですよね。

硬質な部品がぐねぐねと組み立てられ、何重にも折り重なって巨大なものが作られている、そのダイナミックさ、繊細さ!

はぁ……素敵……。できたばかりで綺麗なものも好きなんですけど、年季の入った古びた橋は格別です。

 

逆に私は花や空を見てもそこまで感動しません。海は好きですが、基本的に人工物の方が圧倒的に好きですし、興奮します。子供の頃は、美しい自然を憎悪していた気もします。ただそこにあるがままいるだけで綺麗だのなんだの愛でられるって何なんだろう、って思って。お花見のときとか、桜がきれいだねーとか言うわけじゃないですか。本当にみんな、心から桜を綺麗だと感じているの?  常識的に桜は"綺麗なもの"だと思ってるから、そう言ってるだけなんじゃないの?

嫌な子供ですね。

今の私は、桜を綺麗だと言えます。道端に咲いている花を見つけて、心が温かくなったこともあります。ひねくれていた幼い頃の私を思い出すと、随分柔軟になったものだと思います。

けれど、大人になってもやっぱり私は人工物の方が断然好きです。

特に橋が。大胆で、繊細な、その美しさを目にするたびに心が大きく動かされ、興奮し、時に涙を流したりもするのです。

……全然、変態じゃないんだからねっ!

 

それでは、遅くなってすみませんでした!

また来週もよろしくお願いいたします(*´-`)

午後も行ってらっしゃい!

 

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本日の起床時刻

5:10

朝ごはん

ポタージュスープ

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【第63回】その一目惚れ、たやすく攻略できません。

拝啓  どこかの純情な誰かさんへ

コートのポケットにLINEのIDを書いた紙を突っ込まれても、私、お返事できません。

悪戯ならいいのですが、もしかしてご好意でこっそり入れたのかなと思うと、(まぁ、ないと思いますけど)なんだか胸が痛みます。

どうぞ、ご理解下さい。 

                                                                           敬具

 

おはようございます。あやなです。

私のコートのポケットには常に、何かの紙屑が入っています。たとえばレシートだったり、バスの整理券だったり、ガムの銀紙だったり。ズボラ女です。

昨日の朝、いつものように携帯をコートのポケットに滑り込ませると、くしゃと音がしました。

あれ?  なんか私、レシートとか入れっぱなしにしてたっけ?

実際、レシートが入っていました。あー、これコンビニのレシートじゃん。日付、1/22?  うわ、そろそろ捨てなきゃ。

それと、もう1枚。何かの切れ端が入っていました。

ーーお、おぉ?

紙を広げてびっくり。それは、知らない人の文字で書かれた手紙でした。名前もなく、IDだけが書かれたシンプルなもの。

誰!?  というか、いつ!?

いつからこの手紙は入っていたのでしょうか。ズボラゆえ、皆目見当もつきません!  着ている間にこっそり入れられたのか、それともどこかで椅子にコートをかけている間に入れられたのか?  会社ではロッカーに入れているので、あり得ないしなぁ……。

私の手には、誰のものかわかりませんが、どなたかの個人情報が委ねられてしまったわけで、どうしようかと悩んだ挙げ句、手紙は会社でシュレッダーにかけました。個人情報の取扱いに厳しい時代ですからね。下手な捨て方をすると悪用されちゃいますから。

私がこうして、きわめて淡々と対処しているのは、これが初めてではないからです。

大学4年の頃、ええと正確にいうと大学5年の頃、私は取り損ねた単位を取得するためにかなり必死でした。テスト期間は24時間営業のマクドナルドにこもり、夜通し勉強する生活を送っていました。学生街のマックはそんな学生に慣れっこでしたし、私も一晩で何杯もコーヒーをおかわりし、Lサイズのポテトを食べ続けました。

あれは確か、刑事訴訟法をしていたときだったと思います。

4人掛け席に座って勉強していた私は、ふと視線を感じて顔をあげました。向かいの席に座った男の子がじっとこちらを見ていました。

何なんやろうな、と思いつつ深く気に止めませんでした。気をとられる猶予すらそのときの私にはなかったからです。留年して初めての期末試験でした。ここで挽回して、なんとしても今年度で卒業するんや! と意気込んでいました。(結論からいうと、卒業要件を満たすためには次年度までかかりました。泣)

「あの、」

午前3時。向かいの男の子は突然話しかけてきました。当時深夜のアルバイトをしていた私には丑三つ時も全く深い時間ではありません。むしろちょうど集中していた時間帯で、私は驚く同時に苛々しました。

「すみません。ずっと勉強してるから、休憩とかしないのかなって」

などと言うのです。

留年クソ野郎に休憩してる余裕があるかよ!!

「何年生ですか?」

と聞かれたので、

「4年生です」

と答えました。留年云々の話をすると長くなりそうでめんどくさかったからです。

「え、そうなんですか。先輩なんですね。僕、2年生です。学部は……法学部ですか」

「ええ、はい」

刑訴の本と六法が机に並んでいたら、まぁそうだろうよ。なげやりな気持ちで相槌を打ちました。

「ちょっと休憩して、話しませんか?」

「明日テストで、余裕がないので」

「10分くらい」

「卒業が!!  かかってるんです!!!」

話にならないな、と私は最終兵器イヤホンを取り出しました。会話終了の合図です。彼は自分の席に戻り、勉強を再開しました。私もそこから集中してテキストを進め、気づけば5時を過ぎていました。

この時間になると急に眠くなるのです。

やばい……寝そう……。思わずうとうとして、6時頃、マックの店員さんに肩を揺すられました。

「お客さま、すみません」

「は、はいっ!?」

「当店、居眠りは禁止です」

時計を見ると6時になっていました。もしかして私、30分くらい寝てたのかな。

こうなってくると勉強を再開してもパフォーマンスは下がりまくりです。一度家に帰ってちゃんと寝よう。刑訴のテストは午後からだし。

向かいの席の彼はいなくなっていました。少しほっとしたのを覚えています。その代わり、ルーズリーフが無造作に置かれていました。私の机の上に。

『さっきは勉強中に、突然声をかけてしまってすみません。僕は○○学部の××といいます。

お友達から始めませんか?

年下は好みじゃないかもしれないけど、よかったら連絡ください。

僕はギターと映画が好きです』

A4のルーズリーフいっぱいに書かれた文字。当時はLINEなんて普及してませんでしたから、最後に記載されていたのは普通のキャリアメールでした。

生まれて初めてラブレターっぽいものをもらってしまった……。

しかも見知らぬ男から。

その手紙をどうしたか?  連絡せずに、捨ててしまいました。その頃ちょうど彼氏ができたばかりだったということもありますが、ちょっと立ち止まって、冷静に考えていただきたい。

連絡くださいと書かれた手紙を見て、どれだけの女性が連絡を送るのかと。数打ちゃ当たるものなんですかねぇ。でも女として、そういった手紙を貰って湧く感情って、まず先に「怖い」だと思うのです。

男の人からすると、「女ってずるいよな」かもしれません。だって行動しなかったらしなかったで「意気地無し」と言われ、したらしたで「怖い」とか言われる。まったく、どうすりゃいいんだよ!  って感じですよね。いつだって受け身でいるくせに、難癖をつけるばかりの「女」は私もあまり好きではありません。私が彼らの立場ならかなり勇気を振り絞った上での行動ですし、どうしても距離を近づけたい男の純情を察しろよと言われたら想像もできます。

しかし、やはり一目惚れのファーストコンタクトとして、連絡先を書いた手紙を女性に渡すのは悪手なんじゃないかと、私は思います。男の純情を察しろとおっしゃるなら、手書きの文字の書かれた手紙を破り捨てる重みも想像していただきたい。まして、今回のようにいつ入れたかわからないくらいこっそり、ポケットに入れるなど、もう、言語道断です。さすがに名を名乗れ。そして、堂々と正面から渡せやい。

まぁ、それだけ隙だらけな自分にも自己嫌悪しましたし、おあいこということで。

 

悪戯ならいいんです。軽い気持ちなら、堂々と破いて捨ててしまえる。

だけど、本当に街中で運命の出会いを感じたら、どういう近づき方をするのが理想なんでしょうか?

声をかけても手紙という手段でも大抵は怖がられると思うのですが、何かいい方法はないですかね?

真剣に考えてみたのですが、攻略法を思い付かないまま。

 

今日は長くなりました!  さーて、ギリギリだ!

それでは皆さん、行ってらっしゃい(*´-`)

 

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本日の起床時刻

5:36

朝ごはん

春雨スープ(ファミマのあれ)

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