モーニン!

ただのOLが平日限定で9:00までに更新するブログ

【第79回】新社会人に告ぐ①はじめに

おはようございます。あやなです。

新年度ですね!

改めまして、新入社員の皆さん、ご就職おめでとうございます!

これから1週間ほど研修帰りとおぼしきパリッとしたスーツの男女が街に溢れかえるのだなぁと思うと、なんだか感慨深くもあります。リクルートスーツにトレンチコート、真四角いフォーマルなバッグ。女性であれば長い髪をぴっちりと一つにまとめ、前髪は左右に流してある。量産型の就活生と皮肉られることもありますが、新入社員はそれ以上に量産型です。

こういう新入社員たちがそれなりにこなれてくるのは、大体入社して丸3ヶ月後、7月くらいからです。GWを終え、魔の6月(祝日のない唯一の月)を乗り越えたとき、人は社畜と化すのだろうと思います。

 

ちなみに弊社は3期連続新卒採用なし、ノーフレッシュで新年度をスタートしました!  平均年齢は上がるばかり!  新年度感もゼロです!  本日、普通の月曜日(※月末処理あり)です!

私もなんと、今年入社5年目を迎えまして、3月の面談では課長に「あやなさんももうベテランだね!」と言われました。5年目はベテランと言っていいのでしょうか、はたして。言外に皮肉めいたものを感じてしまうのですが、邪推でしょうか?

ノーフレッシュで、すみませんね!

気持ちだけは永遠にフレッシュマンですよ!

 

今週は入社5年目のOLより、日々の面白お仕事ネタを連載形式でお届けしようかと思います。

題して「新入社員に告ぐ」シリーズ。

入社5年目だからって大して役に立つスキルをお教えすることはできません。あくまで、仕事のできない一社員でしかない私です。ビジネススキルを語れるほどの能力はありません。

ただ、職場はネタの宝庫です。

新入社員だけでなく若手、中堅、ベテランの社会人の皆さんに笑っていただけるような、ちょっと憂鬱な出社前にくすっとしていただけるような、そんな記事を書いてみましょう。

そう、君の髪をなびかせる、春のそよ風のような……

そんな記事をね……

 

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本日の起床時刻

6:46

朝ごはん

なめ茸ごはん

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続・何のために? と問われたら、エゴイストなりにこう答えたい

おはようございます。あやなです。

今日は普通の日記です。

気づけば3月が終わってしまっていて、1ヶ月、本当に棒に振ったなと思います。2月の終わりくらいからずっと体調が悪くて、いつもならちょっと体調が悪くても文章は書けるんですけど、もう、どうしても書けなくてですね。

「文章を書けない」それは私にとって、恐怖でしかありません。一度その感覚を味わうと、誰だってちょっとしたトラウマになると思います。小説を書くどころか、日記を書くどころか、メールすら打てなくなる、あの感覚。書きたくてもなにかを言いたくても、言葉が出てこないのです。精神的に追い詰められ、引きこもり同然の生活を送っていた頃のことです。つらい思いをしたことは何度もあるはずなのに、あのときほど絶望感に身を震わせたことはありません。

結局私は、「書く」ことを精神的支柱にしてきた、エゴイストなのだと思います。

 

ライティングの勉強を始めてもうすぐ1年経ちます。その間、毎日何かしらを書くことを習慣にしてきたので、先月2週間ほど何も書けない日々が続いて、ブログの更新も止まって、またあのときのようになるんじゃないかととても怖かったのです。

周りに心配をかけていることとか、仕事のこととか、もっと他に気にするところはあったのに、です。

でも、2週間も書けなかったことで大事なことに気づくことができました。これに気づけないままだったら、この先も私は同じ間違いを繰り返すところでした。

決めたんです。

「書く」を卒業しよう。

ただ、自分のために「書く」から、ひとのために「伝える」へ。

元気になってほしいな、と思いました。月並みな言葉ですし、陳腐な目標でお恥ずかしい限りですが、私が本や文章を読むのは「元気」になりたいからなんです。

たとえば失恋した人が聞く音楽って明るくて爽やかな応援歌ばかりではなくて、どんよりと暗くてヒリヒリするくらい切ない曲もあったりするように。MAXまで切ない気持ちになって泣いて、終わったらスッキリして笑顔になる、そんな「元気」もあるはずだから。

心を動かす文章が書きたい。

伝わらないとはじめから決めつけて「書き」殴るのを、やめよう。誰かのために書こう。人の顔が見えないときは、過去の自分のために書こう。そしたら、同じ悩みを抱えた誰かさんに伝わるかもしれないでしょう?

 

ふう。

ひとりごとながら、青臭すぎて恥ずかしさが天元突破してます。

いつか消すかもしれないけれど、今日の決意としてしばらくは残しておきます。

それではまた明日!

皆さん、おやすみなさい(*´-`)

エイプリルフールなので、嘘をつきます。

おはようございます。あやなです。

エイプリルフールなので、嘘をつきます。これから書くことは、全部嘘です。そうです、嘘だから何を言ってもいい、だから今まで言えなかったことを書いてしまおうと思います。

 

昨日は、私の兄の結婚前夜でした。

血の繋がりはありません。それどころか出会ったのも私が22歳の頃です。出会い頭に年を聞かれて、25歳になったばかりの兄が「あやなちゃん、まだ22歳かぁ。若いなぁ」と眼鏡の奥の小さな目をさらに細めたのを覚えています。本人に言ったら全然覚えていなかったのですが。

随分年上のように思っていた兄の年を追い越し、アラサーアラサーと揶揄していた私自身がアラサーになり、2歳年上の兄は三十路になりました。どこまで走っても追い付かない年の人。年上の男の人に優しくされたのは、生まれて初めてだったような気がしています。

感情の起伏の少ない、いつも微笑んでいる人でした。飄々として、何を考えているか読めない。そのくせ、人の目をまっすぐ覗き込み、こちらの心を読んでしまう厄介な人。

「おじさん、おじさん」と呼んでも、甘ったれた愚痴を吐いても、兄が私に怒ることはありませんでした。大学のこと、就活やバイトや、恋愛のこと。何もうまくいかなくてイライラしていた私の話を聞いても、何も否定せず、黙って聞いていました。

その代わり、彼はいつも私に問うのです。

「どうして、そう思うの?」

まっすぐ目を見て。

静かな低い声に問われるたびに、言葉に詰まりました。本当のところ、私はただ甘えてわがままを言いたかっただけなのだと思います。理由なんてなくて、ぎゃあぎゃあと文句を言っていたかっただけなんです。だから、怒ってくれてよかったのに、彼はそうしませんでした。

あの頃の私は相当嫌な奴だったのに、どうして怒らなかったんですか、と聞くと、嫌なことを言える人がいない子なんだろうなって思ったからだよ、と兄はやっぱり静かに微笑んでくれました。

 

兄の部屋にはたくさんの人が集まりました。メゾネットの広い部屋に雀卓を持ち込んで、部屋に朝日が差す時間までじゃらじゃらと石の音を鳴らしました。兄はあまり夜に強くなく、途中で寝落ちしては誰よりも早く起きたものです。寝息が轟く兄の部屋で、それまで感じたことのない安心感を得ました。

年上から年下まで。男も女もごちゃ混ぜで、混浴の露天風呂のような、温かさがありました。泣いたり笑ったり、距離が近すぎて喧嘩もしたし、いいことばかりではなかったかもしれないけれど、みんな兄の家が大好きでした。

平坦な兄が生涯の伴侶に選んだのは、気の強く寂しがり屋の女の子。あの家にいた、メンバーの一人です。私にとっては、彼女だって妹のような存在です。

二人はこの春共に新生活を始め、はるか遠く北の地に飛び立っていきました。

今日書くことは全部嘘です。嘘なので、言ってもいいですか?

私はとっても寂しいのです。

兄の家はもうありません。福岡に残った人も出ていった人も、皆社会人になり、自分の人生を生きています。

私と一緒にいるときの兄は、常に優しく穏やかでした。

私と一緒にいるときの妹は、不器用で放っておけない子でした。

妹のことに関してだけ、兄は厳しく怒ることがあります。妹も兄にだけは素直になって涙を流すこともあるのだと言います。二人揃って完璧になる夫婦です。

兄と妹を見ていると、なるべくして一緒になった二人なのだと思います。

だから、二人が幸せになるのは嬉しいことなのに、どうしてでしょう。私はとっても寂しいのです。

 

お兄さん。

エイプリルフールだから、嘘をつきます。

行かないでください、と。

永遠に続くモラトリアムなんてないとわかっているけれど、あなたが本当に私を妹のように思ってくれているのなら、わがままを言わせてください。

私にとって、あの家で兄や弟妹たちと過ごした日々は、他の何物にも代えられない宝物でした。あなたと出会って支えられたのは、私も同じです。

エイプリルフールなので、嘘をつきます。

行かないでください、と。

 

ただひとつ、あなたと妹の幸せを祈る気持ちは、これは紛れもない真実です。

ご結婚おめでとうございます、Sさん。

【第78回】福岡歴丸10年を迎えたOLが告発する、福岡の傲慢さについて

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おはようございます。福岡在住のただのOLこと、あやなです。

気づけば春です。

周りがみんなトレンチコートに着替えていることに驚きを隠せません!!

うっそだぁ、私まだウールのチェスターコート着てるよ!  体調崩して寝込んでる間に、明日から4月です!  そんなの聞いてないよ!!

 

さて、本日3月31日をもちまして、福岡歴丸10年を迎えます。10年前、2007年3月31日は土曜日でした。引っ越しに最適な日程だった記憶があります。

私が故郷・長崎から単身で福岡にやってきたのは、大学に進学するためです。大学まで自転車で15分。敷金礼金なしの家賃3万円。インターホンもなければオートロックもない。ベランダすらない木造アパート。隣の部屋からは、夜風に乗って熱い弾き語りが聞こえてくる。

二面ある大きめの窓から、朝日がたくさん入るところが、唯一の長所でした。

そんな6畳一間のおんぼろアパートから、私の福岡人生はスタートしました。

10年も福岡で暮らしているのかぁ、いい加減長いなぁ。

故郷でも何でもないこの地を、早くも私は最後の地にしようと決めています。勿論、最期を迎えるのはまだまだ先ですが。福岡での就職を決めたとき、心を固めました。

今はそれくらい、福岡が好きです。

でも長らく私は福岡が嫌いでした。一刻も早くこの土地から逃げたいと思っていました。大学在学中の4年間、留年してからの2年間、10年の内、計6年は嫌々福岡に住んでいたことになります。

 

なぜ福岡がそんなに嫌だったのか。

そして、なぜ定住の決意を固めるほど福岡を好きになったのか。

それは、私にとって福岡が

あまりに眩しすぎる街だったから

に他なりません。

 

九州の、とりわけ地方出身の人間にとって、「福岡」は憧れの街だと思います。街の規模も人口も、圧倒的に九州でナンバーワン。全国的に見てもトップに入る大都市です。

そんな福岡は、ナチュラルボーン王者の風格を漂わせています。

とにかく、自信に満ちた街だと思います。

先月、埼玉からライティング仲間がいらっしゃったときに、福岡の同じくライティング仲間から送ってもらったのだと、福岡のガイド本をご持参されました。

その本の、煽りがもう凄いんです。

この街以上はどこにもない。

福岡、かっけぇ……。(嘆息)

いやね、街ラブ本なんで、このくらい大きなことを謳うのは当然かもしれないんですけど、福岡市民は自分の地元に対して本気でこう思っているのではないかと思うことが多々あります。

たまに、じゃないです。多々です。

福岡について語らせると、熱い!

おすすめのご飯屋さんの話なんて止めどなく出てくるし、山笠だのどんたくだのお祭りも大好きだし、よそから来た人を手厚くもてなしてぐずぐずにしてしまうくらい、とにかく地元愛とホスピタリティに溢れた人ばかりなのです。

そのくせ、地元の悪口もバンバン出てきます。

 「天神駅から天神南駅までが遠い」と文句を言うと張っ倒されると思います。たかだか10分の、しかも地下街の移動を面倒がるな!

「バスの移動が不便」なんて言うと、激怒されると思います。天神-博多間は時刻表を見なくても来たバスに乗ればいい!

「天神のランチは1000円くらいするし、高い」1000円程度で高いとは何事だ!

まったく、贅沢な悩みです。

しかしそんな悩みを抱えることができるのも、王者が王者たるゆえんなのかもしれません。王様は自分が王であることを疑ったりしません。

実際、こんなやりとりもありました。

「シメサバ?  どうしてサバをシメる必要があるの?」

「福岡人はマリーアントワネットか?」

先日も飲みの席で東京から来た方に突っ込まれました。生のサバを食べられる贅沢を贅沢だと思っていません。それが当たり前だからです。

「当たり前」のハードルが高い自覚すらない、だからこそ福岡は王者の風格を漂わせることができます。

鷹揚という言葉がこれほど似合う土地を、住人たちを、私は知りません。

 

逆に私が長らく福岡を好きになれなかったのも、そのせいでした。

福岡の鷹揚さが、私の目には傲慢に映って見えました。

福岡という土地が輝けば輝くほど、人が優しければ優しいほど、自分がどんどん惨めになりました。夢を抱いて上京して心折られる大学生の物語なんて腐るほどありますが、そういった映画や本で語られる東京よりも福岡はひどく優しく温かく、それだけに余程寂しくなりました。いっそのこと突き放してほしいのに、決して見放しはしないのです。

「いいくさ、いいくさ!」

良い草でも悪い草でもありません。方言で、「いいよ、いいよ」という意味です。

「やばい!  仕事やり残してきちゃった!」

「いいくさ、いいくさ~!」

「家の窓開けっぱなしだったかも!」

「いいくさ、いいくさ~!」

こんなときに遣います。「そんな細かいこと気にしないでいいよ」「そのくらいいいさ」みたいな用法です。この「いいくさ」という方言に、福岡らしさが表れている気がします。

大学卒業を前に、東京の会社に就職するか、福岡に留まるかの二択を迫られました。私が選んだのは、東京ではなく福岡。毎週のように東京に通って就活していたくせに、あれだけ福岡を離れたがっていたくせに、です。嫌いだった筈の福岡に留まることを決めたとき、私はようやくこの街を好きだと気づきました。

だって、「これ以上の街はどこにもない」から。

福岡で食べるご飯がおいしかった。

博多弁の響きが温かかった。

家賃も安い。海も山も近い。自転車で走ると気持ちいい。帰ろうと思えば故郷にも帰れるし、空港も都市部から10分ほどで着くからどこにだって飛べる。

これ以上の街が他にあるなら、教えてほしいくらいです。

そして何より、私は、福岡から逃げたくなかった。傲慢だと思っていた福岡。それは私の卑屈さがそう見せていただけの幻影だと気づいたから、自分を変えたいと思うようになりました。

惨めな自分を福岡のせいにしたりしない。

この王者たる街にふさわしい人間になりたいと思いました。

 

6年の福岡嫌いを翻してここに居着いてしまった私は今、福岡という王様の足元に屈服する臣下のような気持ちで市民をやっています。

住民票を福岡市に置いていても、住民税を払っていても、依然として福岡は私にとって王者の街です。福岡市民を名乗ると、なんだか無性にむずむずします。10年住んでも、いまだに私は長崎の片田舎からやってきた余所者です。

でも、でも、いつか。

胸を張って福岡の人だと名乗りたい。地元だって勿論大好きなのだけど、ごめんなさい、私は福岡の人間になりたい。

鷹揚として、時に傲慢で、素敵な福岡。

最期のときを迎えるときまでに、笑顔で言えるようになりますように。

「いいくさ!」

って。


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あぁ、今日も飯テロが捗るなぁ!

 

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本日の起床時刻

6:37

朝ごはん

メロンパン

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読書日記「命売ります」

今日は三島由紀夫の「命売ります」を読みました。あ~~面白かった!!

三島由紀夫は「仮面の告白」と「潮騒」くらいしか読んだことがなかったので、一気に引き込まれました。ジェットコースターばりの展開で、ラストの読後感も好き……。

取り急ぎ、感想でした。

ボールドの香りと青い空

おはようございます。あやなです。

そして……

御無沙汰しておりました!!!!!

ずっと更新してなくて「大丈夫?」とメッセージをいただくこともありました。いやはや……ご心配をおかけして(と言うのもかなり自意識過剰じゃないかって感じなのですが)すみません。

先週何をしていたかと言うと、ひたすら寝てました。

もう、あまりに体調が悪くてですね……。病院と買い出しに出る以外は、常に船酔い中みたいな気分で家に閉じ籠っていたので、ただただ鬱々としてました。

鬱々としているときって人間、安静にしていなさいと言われても頭を働かせようとしてしまう生き物なんだと思うんですけどね、とにかく余計なことばかり考えます。

「このまま治らなかったら……」

「仕事ができなくなったら……」

「何も書けなくなったら……」

こういうときにネガティブな仮定形を延々と考えてしまう性格でなければ、そもそもメニエールでぶっ倒れることもないのかもしれません。

何もできない私に価値があるのか、なんて本気で考えたりもして。

考えても考えても、答えは出ません。そりゃそうです。でも考えちゃうんですよね。

そのうち、あやなは考えるのをやめました。某究極生物*1ばりに。

ひたすら寝ることにしました。

起きていると本当に馬鹿なことばかり考えてしまうので、こういうときはひたすら寝るんだよ!  安静にしろって言われてるんだから、寝るんだよ!!

もうこれ以上は眠れないってくらい寝たら、動けるときに部屋を掃除して回りました。水回りをぴかぴかに磨いて、フローリングを雑巾がけして、トイレを綺麗にして。晴れた日はバリバリ洗濯をしました。

環境が整っていくにつれ、体調も整ってきた気がします。いやぁ、環境って本当に大事だなぁ。

 

洗濯物から漂う花の香りを嗅いでいると、少しずつ元気が出てきました。

私の使っている洗剤は「ボールド」です。

「柔軟剤、何入れたんだ?」

「柔軟剤!?  使ってないっすよ!?」

というCMでお馴染みのボールド。2年ほど前、近所のドラッグストアで安売りされていたので、試しに使ってみたらとっても好きな匂いでした。それからずっとボールドです。

香りが強いので、好みは分かれるかもしれません。甘く、さわやかな花の香りです。私はこの匂いがとても好きなので、洗い立ての服にボールドの香りを嗅ぐと、一日いい気分でいられます。仕事中も、制服からふわりと花の香りが漂うだけで、一瞬思考が灰色のオフィスを離れて自由になれる気がします。

降り注ぐ日差しの温かさ。からだを押す風の感触。そういった清々しいものに包まれて、心がふわりと軽くなる。

ボールドの香りは、どこにいても私を青空の下に解き放ってくれるのです。

 

ボールド[bold]を和訳すると、「大胆な、勇敢な、果敢な」になるのですが、他の意味に「図太い」「ふてぶてしい」「奔放な」があります。 

高校時代、英語のO先生がこの単語の本質を教えてくれました。「you are bold」と言うと、「君って厚かましいね!」になる、と。

いいじゃん、ボールド。

[bold]が持つ、「図太くてふてぶてしくて奔放な」大胆さを、いつどんなときでも身に纏っていたい。落ち込んでめそめそして部屋に閉じ籠っているより、[bold]の方が私らしいじゃないか。

「このまま治らなかったら……」

「仕事ができなくなったら……」

「何も書けなくなったら……」

いくら考えたって答えの出ない問いを、ボールドは

「ならん、ならん♪」

と笑い飛ばしてくれるでしょう。

アイツなら。だって、アイツ、厚かましいんだもん。

「治るし、仕事もできるし、これからもずっと書けるから!  全部うまくいくからそんなネガティブな仮定は考えるだけ無駄!!」

図々しくて、ふてぶてしくて、奔放な[bold]によって青空の下に解き放たれて、私は大きく息を吸い込みながら、そうかもしれない、と思うのでした。

つらいことなんか今まで叩き売りできるほどあったけど、何ともならないことは一つもなかったわけで。

今と未来は繋がっていない。今がだめだからって未来も全部だめになるわけじゃない。

冬は終わった。

雨は上がった。

青い空の下で大口開けて笑えばいい。もしくは、声を上げて泣いたっていい。閉じ籠って一人で「どうしよう」「どうしよう」と考え込んでしまうから、余計に悪化するのです。

浮き沈みの激しい人間です。何かあるたびに落ち込んで、抱え込まずにはいられない性格です。メニエールとはこの先もうまく付き合っていかなければならないし、前途は多難です。

まぁ、でも[bold]に行きましょう。

大胆に、勇敢に、果敢に。

図太く、ふてぶてしく、奔放に。

 

洗濯機を回そう。ボールドの香りに包まれて、晴れた空の下に洗濯物を干そう。

私は、元気です。

 

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いつも以上に個人的な、とりとめのない記事になってしまいました。ご覧くださった方、すみません。明日からまたネタを練っていきたいと思います。

そんなこんなで、昨年の10月20日から始めた当ブログ、開設より5ヶ月経ちました~!

書き始めた頃は正直3月まで続くと思っていなかったので自分でも驚きです。笑

この調子で細く長く、たまに太く、続けていこうと思います。よろしくお願いいたします。

 

20170320.あやな

*1:カーズ

弱さを抱えて走ること

おはようございます。あやなです。

先週からずっと体調が悪くて、気が滅入っていました。メニエールとお付き合いを始めて10年以上経ちますが、ふとした瞬間に暴れだすので大変です。

環境が変わったり、何か悩みを抱えていたり、突然忙しくなったり、その逆だったり。

ふらふらになってかかりつけの耳鼻科に行くたびに、先生に

「今度は何をがんばりすぎたとね?」

と言われるので、へへへ、と笑って返します。

一番酷かったのは、5年前祖母が他界したとき。あれも春でした。4月のはじめ頃。実家に帰り、葬儀やなんやらで忙しなく働いたあと、パタリと動けなくなってしまいました。長男の長女で、年も一番若かったので私が率先して働かなければならないと思いました。家のことをすべて済ませて福岡に戻り、一人暮らしの部屋に帰ってきて初めて、猛烈に祖母を失った悲しみが襲ってきました。そのあとはもうだめでした。

あのときはあまりに外に出られなくて、会社を辞めるかと本気で悩みました。

「ストレスがたまる前に休まんといけんよ」

「砂時計みたいに、ストレスがたまっていく様子が目に見えればいいんですけどね」

「なんか疲れてる、とか、わかるやろ?」

「……私はただ、必死に生きてるだけなんですけど」

そんなに必死にならなくていいんだ、と人は言います。そうなのかもしれません。でも、必死でいる方が楽なんです。あと、とても楽しい気持ちでいられるのです。全速力で駆け抜けている間は。

 

土日は少し良くなったので友人に外に連れ出され、たくさん笑わせてもらいました。おかげさまでだいぶ回復してきた気がします。

「笑ってりゃ大概何とかなる」

「せやな」

「あとはビールに焼き鳥があればいい」

「せやせや」

友人よ、ありがとう。

ビール美味しかったね。

かかりつけの先生や、友人、職場の方。私を大事にしてくれるすべての方。本当に優しい方に囲まれて、人に恵まれた人生です。自分を大事にする方法なんて知らないけれど、そういう優しい方々に心配をかけないように生きたいな、とは思います。

 

ふと立ち止まったり、我に返ったり、一人になった瞬間に自分の精神的な弱さを感じます。ちょうど、誰かがいるときには全く酔わないのだけれど、一人になった瞬間に陽気になって千鳥足で歌いながら帰る感覚に似て。

がんばりすぎなのではない、むしろ私に関しては、まだまだがんばりが足りないのだ。歩みを止めないように走り続けなければならないな、と思います。目標に対してアホになった方がいい。小賢しくあれこれ考えるから歩みを止めてしまうのです。

走り続けるしかない。

パタリと倒れてしまわないように。誰にも迷惑をかけないように。

 

たぶん人は私を見て、愚かだと思うでしょう。でもやっぱり、私はこういう生き方しかできないなぁと感じます。

走り続ける持久力をください。

強靭な心臓をください。

あとは頭を空っぽにして、一歩を踏み出すとしましょう。